まず最初にJCPについて説明しますよ
Javaの仕様策定というのはOracle社がやっているわけではなく
Sun時代に"Javaの仕様策定はコミュニティベースでやっていこう"と
打ち出された斬新な戦略だったのです。
それがJCP (Java Community Process) であり
誰でも参加でき議論でき提案できるという非常にオープンな場であります。
Javaぐらいの幅広く使われている言語においては
他言語にはあまりない(もしかして唯一?)仕様策定のプロセスを踏んでいます。
Javaの未来は自分達で作れるんです。
Java EE界に何が…
ちょっと前(6/14)にですが、Java EE Guardiansというグループが立ち上がりました。
端的に言うとJCPでの仕様策定遅延がOracle起因で発生しており
このままだとMVC 1.0を始めとしたJava EE 8が出ないリスクが高まってきています。
ナナメ読みな人はJavaオワコンとか言い出すことでしょう。
上述のJCPの説明に戻って出直して下さい。
JJUG幹事ではなく個人の立場で書きますが、こういう件って諸刃の剣だと思っていて、活動を広く知らせることで、皆にネガティブな印象を与えてしまうリスクがあると思います。
— CERO-METAL (@cero_t) June 14, 2016
ただこの状況を静観することで、Java EEだけでなく文字数 https://t.co/TbI5Rf86K0
なので、このような懸念について大筋同意です。
せめてJCPについて理解の上でということで冒頭にJCPについて触れました。
一連の流れに関しての私の考え
(一応書いておきますね)
Javaがもし本当にオワコンになるとしたらそれはJava EE Guardiansの活動によってしてもOracleのJCPでの活動に何も変化がなかった時だと思います。
こうしたグループが立ち上がり議論が生まれるなどの活動は、むしろコミュニティが活発で機能しているような証にも思えます。
OracleはJava Day Tokyo 2015でコミュニティに対して感謝の意を表したばかりなのに…
人はいつ死ぬと思う…?
人に忘れられた時さ…!!!
JJUG (日本Javaユーザーグループ)の表明
Java EE Guardiansへの支援表明と活動紹介 | 日本Javaユーザーグループ
Javaの生みの親James Goslingをはじめ、既に世界各国から150以上もの著名技術者・ユーザーグループ・企業が参加しています。
さいごに
You might not need Java EEとか言われない事をお祈りすると共に
この活動が広く正しく理解されることと
Javaとコミュニティの発展を継続的に願っております。